完全なる自由
世の中にはなにものにも縛られず完全に自分の力だけで自由に生きていくことに喜びを感じる人がいます。
人里はなれた場所に一人で住む人もいるでしょうし、社会の中でルールにはまったくしばられないアウトローな生き方をする人もいます。
ですが山羊座はなんの制約もなく、自分の創造性だけを頼りに生きていくというのはあまり得意ではありません。
既存の枠組みのなかで(不本意ながらも)さまざまな制約にしばられているほうが、本来の能力を発揮しやすいためです。
「無」からなにかを生み出すには強烈なパワーを必要とすることがありますが、山羊座の持つエネルギーというのはそういった爆発的な種類のものではありません。
実際は、自由を求めながらもやっぱり組織の中でしか生きられない…と、心の中で矛盾を感じている山羊座もけっこういるかもしれません。
先の見えない努力
たとえば、慈悲の心をもって何の見返りも求めずにひたすら奉仕を続けるというようなことは、山羊座にはあまりピンとこない感覚かもしれません。
もちろん奉仕の先に成し遂げたいことが明確にある場合は別ですが、いくら慈悲心あってもなんの形にもならないようなことにはどうしてもモチベーションが高まらないというのが本心でしょう。
仕事や勉強をやった先に得るものがあるからこそ頑張れるのであって、いつ報われるかどうかもわからないことにはあまり興味をもちません。
山羊座は結果を伴う行動が好きなのです。
そのため、ただひたすらムダ(に見えること)をやったり、楽しんだり、荒唐無稽にみえる壮大な夢にチャレンジしている人の感覚を理解するのは山羊座にはすこし難しいかもしれません。
手放す
一生懸命に努力をして何かを手に入れたとしても、長い人生のなかではどうしてもそれらを手放さなければならないことがあるかもしれません。
それがその人にとってベストな選択だとしても、社会的な立場や収入などを思い切って断ち切らなければならないとき、築き上げたものを手放すのは身を切られるほどつらいこととなるでしょう。
これは人間関係や生活環境などにもあてはまります。
山羊座は成果までに至ったプロセスも大切にする人たちなので、手に入れたモノだけでなく、努力まで切り捨ててしまうような感覚をおぼえるのです。
新しいものを作り上げるには古いものを壊さなければならないことが多いものですが、その役目を負うことは山羊座にとってはストレスになってしまうかもしれません。