セルフコントロール
自制の星である土星を支配星にもつ山羊座は、自らを律していくべきだと心のどこかで感じていたりします。
ですがやはり現実的には、そうありたいと願うことと、そう出来るかはまた別問題だったりもします。
むしろ「正しく生きなければ」という目に見えないプレッシャーが強い場合は、それを払拭するかのように反発した態度をとることもありえます。
少しバランスをとるのが難しいこともある山羊座ですが、セルフコントロールの重要性を無意識に理解しているので、密かにストイックに自制をしていたりします。
そのため山羊座は、たとえどんなに浮ついた時期があったとしても、完全に堕落しきってしまうことが少ないタイプといえるでしょう。
人生を壊すほど行き過ぎる前に、どこかでブレーキをかけようとするのが山羊座の基本的な感覚といえるかもしれません。
体裁も大事
社会とのかかわりの中で自分の価値を見出そうとする山羊座は、自分がどうみられるかや、体裁というものを大切にする傾向があります。
これは中身もないのに表面だけ偽るということではなく、良いものには社会がきちんとしたラベルをつけるものだとわかっているからといえます。
一般社会では、いちどラベルが貼られてしまうと、どんなに「本当の私はもっと良い人間だ!」といったとしても、すぐに社会的なラベルを変えるのはむずかしかったりもします。
そんな厳しい社会の現実を山羊座は肌感覚で理解しているといえます。
山羊座は無意識の中で、社会の中で自分がどうみられるのかという体裁は大事だと感じやすいといえます。
守りたいものがある
物事を「壊す」ことを好む人が世の中にはいますが、そういうタイプの人たちは、新しいものを生み出すために古いものを破壊しようとしているということもできます。
山羊座はその逆で、積み上げられたものをしっかり守るという使命を担っているといえます。
そのため山羊座はなにかを「守らなければならない」という感覚を無意識にを持っているのです。
守る対象は人それぞれで、家族だったり、組織だったり、伝統だったり、さらに地位やステイタスということもありえます。
何かが壊されそうになると無意識のうちにそれを守ったり、修復したりして、次の世代につなげていきたいという感覚がどこかにあるからです。
何かを「保守する」という役割というのは、地味でありながら骨の折れる仕事なので、自制心があって、自分に厳しい人にしかできないことといえます。
そして、その感覚を持っているのが山羊座なのです。
山羊座のこのような感覚は、若いうちはあまり納得できないものだったりもしますが、年を重ねるにつれてその本当の意味が理解できるようになっていったりします。