計画をたてる
「人生の設計図」という言葉を耳にすることがありますが、これは山羊座の感覚にピッタリと合う言葉かもしれません。
いくら計画をたてても道から外れてしまう自由人もいますが、山羊座にはあまりあてはまりません。
たとえ自由に見えたとしても、それは長い人生プランの一部分だったりするわけです。
山羊座のすごいところは、計画をたてるだけではなく、それをしっかりと守ることができるということだといえます。
もちろん途中で何度か修正はしますが、いつも自分なりの指針を持っています。
人生がお芝居だとするなら、山羊座はすばらしく練り上げた脚本を書く作家といえるでしょう。
無駄な演出をしてエネルギーを消耗するのではなく、まっすぐに自分の道をすすんでいくほうを選びます。
ちなみに山羊座は安全な道だけを選んでいるかというとそんなことはありません。
危険を計算し必要に応じてリスクをとる勇気も持っています。
組織的なセンスがある
毅然とした印象のある山羊座ですが、孤高の人をきどることはありません。
品格を保ちながらも協調性をもち良き組織の一員となることができます。
強い個性を内に秘めながらも組織にもフィットすることができるというのは才能のひとつといえるでしょう。
周囲の人や環境には高いレベルを求めますが、それはいずれも現実的なものでしょう。
山羊座の鋭い指摘に周囲の人はハッとさせられることがあるかもしれませんが、それがいつだって堅実なアドバイスであるということを認めざるをえません。
少しとっつきにくいけれど頼れる組織人というのが山羊座の特徴です。
周囲の人たちとベタベタと仲良くなることはまれで、ほどよい距離感を保つのが上手なタイプといえます。
組織を否定したり反発したりせず、権力というものを尊重することができる山羊座は成熟した感性を持っているといえるでしょう。
伝統を守る
歴史ある文化というのは長くつづいてきた伝統を守るという役目がありますが、そこで最も活躍するのが山羊座だといえます。
水瓶座のように壊すことで新しいものを生み出すのが得意な人たちもいますが、その一歩手前の山羊座は「守る」ことが使命なのです。
その国や地域で生まれた文化を変革するのではなく、古いものは古いもののままに磨きつづける、という非常に高度な意識をもっています。
そのため伝統文化に直接は関わることがない山羊座であっても、その研ぎ澄まされた意識によって洗練された観客となり、遠くから文化を見守りつづけているわけです。
「壊すのはいつだってできるんだよ。守りつづけるほうが難しいんだよ」と山羊座は考えているのでしょう。
たしかに強靭な忍耐力と精神力がなければできないことです。
一見地味に見えますが、社会の基盤を作るのはそういう人達なのだと思います。