社会性
社会性というのは「集団をつくって他人とかかわって生活しようとすること」といえますが、山羊座にとって最初に大切なことは「社会の秩序」といえます。
そのため個人対個人よりも、先に集団とか秩序をつくろうとする傾向がでてきます。
たとえば・・・なにもない未開の地にたどりついたなら、そこで勝手に自分の家を作るのではなく、まずはエリアを決めて、その内側に村を作っていこうとするようなイメージです。
未開の地と、自分たちのテリトリーをしっかり線引きすることで、村をつくり秩序を生み出そうとするわけです。
そうすることで社会性が発達して、人としての高度な能力を発揮できるようになるからです。
ある領域に一定の「枠」を作ることで、その内側で集中して力を発揮することができるようになると考えるわけです。
山羊座の性質が強くなると、そんな「枠組み」を大切にしようとする傾向があります。
もし未開の地と村の間になんの線引きもないと、気楽にのんびり生きていけたとしても、秩序や安全は確保されずに無法地帯になってしまいます。
さらに知識は分散していきますし、文化や芸術が花開くことが遠のきます。
山羊座にとっての社会性というのは、ルールを守って他の人たちと楽しく暮らすというレベルにとどまりません。
山羊座特有の研ぎ澄まされた感性で高度な集団など作り上げていこうとする本能的な感覚を持っていたりもします。
ただし、このような社会性は若いうちは感じられないことも多く、山羊座が社会性を発揮しだすのは、ある程度の年齢を重ねてからといえるかもしれません。
現実性
誰でも夢とか願望をもっていると思いますが、それを考えているだけだとただの空想にすぎません。
ですが、山羊座の性質が強くなると、夢や願望などを、どうにか具体的な形で表そうとしはじめます。
思考や空想などの目に見えないものはただ持っているだけでは意味がないと山羊座は感じやすい傾向があります。
現実的な形に落とし込んでこそ本当の意味で満足できるわけです。
たとえアイデアが素晴らしいものでも、それを熱く語るだけでは意味がないとどこかで考えていたりもします。
現実的で鋭い感性をもつ山羊座は、社会の中で生きるということの本当の意味を知っている人達 だといえるかもしれません。
責任感
山羊座は、自分を抑えることによって全体を完成させようとする性質があるので、端からみるとストイックに見えることがあります。
ですが、山羊座にとってそれは苦しいだけの自己抑圧ではありません。
主張や個性を抑えることで、自分だけでは成し遂げる事ができない高みに達することができると無意識に感じていたりするのです。
秩序をまもって集団とか組織などに貢献するには、自分をコントロールする力が必要になります。
や
それぞれの人がしっかりと責任感をもっていないと山羊座の理想にはたどり着くことはできいわけです。
そのため、山羊座にとっての責任感というのは無意識的な考え方の軸になっているといえるかもしれません。
山羊座のすごいところは、どんなに責任感が強くてもそれをあたりまえのことだと感じていることです。
なんでもそうですが、壊すより守り抜くほうがむずかしいものです。
長い歴史を重ねていくには、そこに番人のようなが必要ですが、山羊座はまさにその役割にピッタリといえます。
山羊座の秩序や伝統を守ろうとする性質は、非常に強い責任感があるからこそできることでしょう。
家族、組織、伝統、文化など守るものは人それぞれですが、大切なものを守ろうとするのが山羊座だといえるかもしれません。