枠組みを決める
自分がどんな集団や組織や地域で生きていくのかを決めることは山羊座にとって非常に大きな意味を持ちます。
なぜならその山羊座は、いずれそれらの枠組みと同化して、ひとつになって成長していくことになるからです。
これは本能的なことなので、山羊座本人はこのことをほとんど意識せず無意識におこなっています。
他の人たちも当然そうであると感じているので、その社会性の高さには自分自身では気づいていないのです。
人生の枠組みを決めるということは、自分が生きる舞台を定めるということでもあるので、人生のシナリオも描きやすくなります。
当然、自然と社会的に活躍する人も増えることになります。
人生の枠組みを定めるというと、まるで自分の可能性を狭めているように感じるかもしれませんが、これは全く逆の意味になります。
液体はそれを入れる器があってこそ存在を知ることができます。
器がなければ、ただムダに流れるばかりで消えてしまうでしょう。
山羊座は、自分の才能や能力を最大限に引き出し、形に表わしたいと願う、向上心を心に秘めた人たちだといえます。
社会的自己実現
山羊座はあまり無駄なことが好きではありません。
そのため、たとえ一見くだらないように見える事をしていても、その裏ではしっかり計算をしていたりします。
もし自分に強い個性がないと感じた場合は、ムリに自分探しに没頭したりなどせず、なんらかの形で役に立てるような道を探そうとするでしょう。
だれにも認められることもない上に、他者の利益にもならないような、平凡な個性を無理やり高めようとするような感覚は山羊座にはあまりありません。
彼らは冷静かつ現実的に自分を感じとることができるのです。
人生をめいっぱい充実させようとする山羊座にとって大切なことは、自分が所属する集団や組織などに対してどれだけ貢献できるか考えることであり、その共同体の構成員として自分の能力を最大限に生かそうとすることです。
山羊座は個性が強くないといわれますが、実際はまったくそのようなことはありません。
ただ、反逆児として世間に反抗し続けたり、社会を敵に回してまで自分の個性を出していこうとはしないだけなのです。
社会のルールを守りながら、なりたい自分を実現していこうとするわけですから、長い目で見ると、山羊座は社会から認められる確率が非常にたかいのです。
ステータスの確立
野心家だといわれる山羊座ですが、それは、社会の中で自分の可能性を究極に高めたいと願ったときにたどり着くのが地位やステータスだからです。
閉じた空間で、自分の存在価値を再認識するには上へ上へと登っていくしかありません。
見えないところでどんなに能力を発揮しても、たとえ大金持ちになれたとしても、誰もそのことを認めてくれないならば山羊座はちっとも楽しくないでしょう。
なぜなら「社会(集団内)」で認められた「自分」になることが山羊座の喜びであり、大きな目標のひとつだからです。
これは威張りたいからでもなく、人を見下したいからでもありません。
目には見えない自分の能力を、経済的成功や他者から認められることによって、身をもって実感することができるからです。
野心家というと一般的には誤解されがちですが、山羊座にとっての野心というのは、自分を成長させていくための原動力なのです。